「薬師堂」完成、御開帳と本尊披露 高島市、元日から3日間
2005年12月30日
 滋賀県高島市マキノ町森西地の高島西国第8番札所「薬師堂」の新築工事がこのほど完成した。住民に親しまれているお堂で、しゅん工を記念して、元日から3日間、御開帳を行い、本尊を披露する。

 薬師堂は、慶長年間(1596−1614年)以前に建立され、今も地域に残る大處(おおところ)神社の奥の院だったとされる。戦国時代の田屋城の守り本尊でもあったが、廃城の際に地元の庄屋の藤澤家に託され、同家の敷地内に移設。地区の中心に位置し、以後、住民たちの信仰の対象となってきた。

 現在、薬師堂を守るのは46代目当主で、農業藤澤平さん(54)。以前の建物は築100年余りを経て老朽化が著しかった。市道の拡張で移動しなくてはならなくなったのを機に建て替えを決め、10月初旬から工事を始めていた。

 新しい薬師堂は木造平屋で床面積約14平方メートル。これまでだと屋根が正面に傾斜して降雪時には落ちて積もった雪で参拝できなかったことから、左右に振り分け、雪が落ちるよう配慮した。また丈夫な施錠やセンサーライトをつけるなど防犯面も強化した。

 来春には参道や灯ろうの設置なども行う予定だ。藤澤さんは「これからも地区の方々が気軽に参ってもらえればうれしい」と話している。
京都新聞


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