大津市御陵町の市歴史博物館で開催中の企画展「ありし日の江若鉄道−大津・湖西をむすぶ鉄路(みち)−」(大津市、高島市、京都新聞社など主催)で、江若鉄道の元運転士が撮影した8ミリフィルムの映像が上映されている。廃線直前の鉄道や運転席から写した沿線風景などの映像が、来館者の人気を集めている。
元運転士は高島市の平山政之さん(68)。1957年から、JR湖西線の開業に伴って69年に廃線になるまで江若鉄道に勤めた。愛着のある同鉄道の記憶を後世に残すために撮影したという。
当時のディーゼル機関車の運転台に8ミリ映写機を据えて車窓から見える風景を撮ったほか、浜大津駅や近江今津駅の駅舎なども撮影した。22分半に編集し、企画展に合わせて市歴史博物館に寄贈した。
同館は、江若鉄道関連の映像を別に2本所有し、企画展でも上映しているが、「平山さんの作品は撮影時間が長く、当時の鉄道の様子を細かく映し出している。大切に保管して、活用していきたい」としている。
野洲市から訪れた岩井克統さん(65)は「これだけの長い時間、記録された映像が残っているのに驚いた。今とはまったく違う、当時の懐かしい風景を楽しめました」と喜んでいた。企画展は9月3日(月曜休館)まで。有料。 |