来年3月から始まる中江藤樹生誕400年祭を祝し、ゆかりの地の滋賀県高島市安曇川町の藤樹書院で15日、薩摩琵琶奏者の井村右水さん(73)=名古屋市天白区=が中江藤樹をテーマにした自作の謡曲を奉納、関係者約20人が聴き入った。
井村さんの家は代々、薩摩琵琶を伝えている。本職は土木設計士で、今までに明智光秀などの人物や場所を琵琶に合わせて語る謡曲を約30曲作っている。中江藤樹については、小学生のとき修身の授業で習ったことがあり、母を思う気持ちに共感した、という。
今回の曲は立志、望郷、脱藩、帰郷に分かれ、張りのある声で魅了した。今年3月から全国のゆかりの地を訪れ、曲想を練ったという井村さんは「(中江藤樹の)心を伝えたかった」と話していた。
400年祭実行委員会では、今後、市民に井村さんの謡曲を披露する場を設ける。 |