高島市の萩の浜沿いの湖岸に25日、県の無形民俗文化財・大溝祭の曳山(ひきやま)を彩るちょうちんで飾られた屋形船5そうが出現した。同浜一帯で開かれた市民まつりを盛り上げようと、地元の同市勝野の住民が大溝祭の曳山巡行を湖上で実現した形だ。
屋形船実行委の今西仁委員長(64)によると、戦前と戦後の一時期“ちょうちん屋形船”を出したが中断し、約40年ぶりの復活という。5月の大溝祭では曳山にはやし方の子どもたちが乗るが、湖上ではCDで代用した。
薄暮の中、よしず屋根の5そうは5基の曳山のちょうちんをそれぞれ点灯し、船頭のさおで湖上を“巡行”。優雅な屋形船に、市民まつりに訪れた人たちは一時の涼を味わっていた。 |