「日本の棚田百選」に県内で唯一選ばれた高島市の「畑の棚田」。今月始まったオーナー計73組の募集が早くも過半数に達した。募集は今季で14回目。毎年京阪神や大津市など都市住民のリピーターが多いという。収穫した棚田米などを受け取れ、高原での農作業体験や冷涼な風土のうまい米、との評判が人気の秘密のようだ。
畑の棚田は高島市南部の山あいにあり、北側の蛇谷ケ峰(じゃだにがみね)の向こうは朽木の中心部。高低差約100メートルの急傾斜地帯に不規則な形の水田359枚が階段状に展開し、周囲の峰々を見渡す景観は圧巻。下の水田から見上げるあぜは壁のようだ。
オーナーの年会費は1区画(約100平方メートル)3万3千円で今季は3千円アップ。募集は▽おまかせ37組▽こだわり20組▽超こだわり3組▽酒オーナー10組▽農家宿泊3組−−の5コース。田植えと稲刈りが体験でき、おまかせ以外は草取り2回も。特典は棚田米40キロと地元産品。酒コースは棚田米で造った純米吟醸酒720ミリリットル10本と新酒試飲会だ。
地元住民で組織する実行委などの主催で市が協力。メールなどで応募を受け付け「月末締め切りだが先着順なので、希望者はお早めに」と呼びかけている。詳しくは高島市ホームページ「畑の棚田」。問い合わせは同市高島支所(0740・36・1121)。 |