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高島と中国・余姚、書で親交 陽明学が縁335点並ぶ
2013年11月8日
 陽明学ゆかりの地として関係が深い滋賀県高島市と中国浙江省・余姚(ヨーヤオ)市の両書道団体の会員や児童生徒の作品を合同展示した「高島市・中国余姚市書道交流展」が、高島市安曇川町の藤樹の里文化芸術会館で開かれている。

 高島市の書道団体「藤樹献書会」などでつくる実行委員会主催。

 両市は、日本の陽明学の祖・中江藤樹と、陽明学を開いた王陽明の各生誕地。その縁で1990年から交流が始まったが、近年は途絶えていた。

 昨年は王陽明の生誕540年、今年は藤樹献書会の作品展30年という記念年を機に交流を再開させようと、3月に献書会側から中学生を含む16人が余姚市を訪問。現地の書道団体「余姚市書法協会」の会員らと親交を深め、合同の作品展示も行われた。

 高島市での交流展はこれを受けての開催で、93年以来20年ぶり、2回目。児童生徒と団体会員らの作品を合わせて、余姚側は50点、高島側は285点あり、「心即理」「致良知」「知行合一」など陽明学やその元となった儒学に登場する言葉がさまざまな書体で書かれている。

 余姚市から訪問団も招く予定だったが、現在の日中関係の厳しさから実現しなかった。実行委の西川桂邨委員長は「こんな時こそ草の根の交流を続け、両国の関係改善に少しでも役立てれば」と話している。10日まで。
京都新聞


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