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「常省」の功績しのぶ 滋賀・高島出身、中江藤樹三男
2014年7月24日
 江戸時代の儒学者で滋賀県高島市出身の中江藤樹の三男、常省(1648〜1709年)をしのぶ「常省祭」が命日の23日、同市安曇川町上小川の藤樹書院で営まれた。

 常省(通名・弥三郎)は藤樹の最晩年の子で、2人の兄が早世し家督を継いだ。岡山藩や対馬藩に仕えた後、京都で学塾も開き藤樹心学を説き続けた。

 旧暦の命日に当たるこの日に公益財団法人藤樹書院が毎年、同祭を開催。教育関係者や地元の住民ら約60人が出席した。

 孔子の教えを藤樹が訳した「孝経」の一節を全員で唱和後、藤樹記念館元館長の萬木甚一良さん(85)が講話を行った。父が藤樹の門弟で、自身も常省の下で学んだ岡田季誠を取り上げた。苦労して集めた藤樹の遺筆を火災で一度失いながら、通算40年以上かけて「藤樹先生全書」を完成させた岡田の功績をたたえ、顕彰の必要性を訴えた。

 その後、薩摩琵琶奏者の井村右水さん(80)=名古屋市=が藤樹を題材にした自作の曲を披露した。
京都新聞


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