国の天然記念物のコウノトリ2羽が滋賀県高島市内にこのほど飛来し、元小学校教諭で県生物環境アドバイザー村長昭義さん(61)=近江八幡市北末町=が撮影した。
5日午後、村長さんが高島市マキノ町内の田んぼ付近を車で通り掛かった際、水たまりで何かをついばんでいるコウノトリを見つけ、カメラに収めた。
兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)によると、2羽はともにメスで、1年前に生まれた「J0501」と、2年前に生まれた「J0064」。いずれも今年3月下旬まで豊岡市内にいるのが確認されていた。
滋賀県内では、昨年1年間に高島、長浜、米原各市などで156件、今年に入ってからは49件、コウノトリの目撃情報が同公園に寄せられているという。
村長さんは「人に慣れているのか、20メートルほどの距離まで近づいても逃げなかった。元気そうな様子が見られてよかった」と話した。 |