高島市安曇川町四津川の松ノ木内湖前の湖周道路沿いに22日、大小約110匹のこいのぼりが泳ぎだした。ビワイチのサイクリストが立ち止まり、ドライバーも車を止めてしばし眺めていた。
周辺住民でつくる松ノ木内湖再生利用推進協議会(梅村彦一会長)が家庭に、不用になって眠るこいのぼりの提供を呼びかけ、内湖再生の象徴にと“現役復帰”させて泳がせている。布地を提供して保育園児が描いた小さなものも合わせ、今年は約110匹が大空を群舞する。
大阪からドライブに来た男性は「琵琶湖を1周してきたが、今年初めてこいのぼりを見た。気持ちいい」と話していた。
松ノ木内湖は広さ約20ヘクタールとされるが、近年は流入土砂のため浅瀬に草が生えるなどして水面が減少しているという。湖周道路からも見えにくくなり、住民が内湖再生を訴える看板とともに、こいのぼりの掲揚を始めた。今年は5月13日まで。 |