四季折々の湖国と列車を収めた写真集「琵琶湖を巡る鉄道」が、滋賀県の出版社から刊行された。湖西線を中心に、青い琵琶湖を背にした特急や桜の中を走り抜ける電車、中秋の名月との共演シーンなど、変化に富んだ風景を紹介する。
草津市の鉄道写真家清水薫さん（５３）は湖西線や東海道本線、北陸本線、草津線をはじめ、近江鉄道や信楽高原鉄道など県内を走る１１路線の列車を追い続けてきた。
掲載写真は、１９９５年から２３年間にわたり撮影してきた作品から厳選した。鉄道風景が中心の約１００点がメインで、湖西線を舞台にした作品が半数を占める。琵琶湖と比良山系、四季折々に変化する田園風景、夕映えの近江舞子の浜、湖面にくっきりと浮かぶ竹生島など、美しい湖国の風景に必ず電車や機関車が登場し、旅愁を感じさせる作品が多い。さらに、県内を走っていた車両約１００点を載せ、鉄道ファンの心も引き付ける内容だ。
清水さんは「琵琶湖が近い湖西線は、豊かな自然に恵まれ、国内でも屈指の変化に富んだ地。中でも高島市は撮影スポットが多く、魅力的だ」と話す。
Ａ５判で１２８ページ。２２００円（税別）。問い合わせは、サンライズ出版ＴＥＬ０７４９（２２）０６２７へ。 |
