高島市新旭町の新旭幼稚園とくすのき保育園を統合した「静里なのはな園」が同町藁園に完成し、18日、竣(しゅん)工式があった。同市の幼保一元化施設としては、一昨年開園した市立大師山さくら園(同町饗庭)に続き2園目で、園児186人が9月から通園する。
両園が老朽化し、建て替えが必要となったのを機会に一元化した。約1万9000平方メートルの広い敷地に、鉄骨造り2階建て延べ3295平方メートルもある大型の施設。
木をふんだんに使った温かみのある建物で、床、腰壁には同市朽木地区の杉の間伐材、園児の椅子も県内産ヒノキの間伐材を活用。地中熱を利用した空調システム、太陽光発電や太陽熱利用給湯、各保育室の非常通報施設など環境や安全面でもさまざまな工夫を取り入れた。また、子育て支援室、調理実習室があり、食育を含む子育ての総合施設となる。建設費は約9億1000万円。
両園は一昨年から統一カリキュラムで幼児教育に取り組んできた。新園舎では、3〜5歳児は年齢ごとに保育室が3室ずつ並び、うち1室は幼稚園児用。定員は保育園(0〜5歳児)120人、幼稚園(3〜5歳児)80人だが、9月からは幼稚園児60人、保育園児126人でスタートする。 |